2009年 10月 05日
holiday②
しかもビル群のせいで方向がわからず、私はあっさりタクシーを使うことを提案。
内幸町や日比谷に降り立ったところで、どこに帝国ホテルがあるのかわからないだろうという潔い割り切り。
このタクシーでいく、というのは正解。なんというか、リッチな休日の演出としてとてもよかった気がします。
ホテルという場が結構すきなのですが、それはスムーズに過ごせるからだと思っています。
タクシーが着いたら一番いいタイミングでドアをあけ、エレベーターホールに客が来たらドアを開けてスムーズに案内。スムーズっていいな。
さて、席に着いたらまずお茶選び。
茶葉変え放題と聞いてまずリラックスのカモミール。
しばらくしたら3段のプレートと2人分のお茶。お菓子と軽食がわんさか乗っています。
ボリュームがあると聞いていたので朝のトーストしか食べずに来て、空腹を満たす勢いでつまみました。サンドウィッチが美味しかった。スコーンも美味しかった。クロテッドクリームは味がよくわからなかったけどまあいいや。
チョコレートとマカロンも美味でした。美味じゃないものは乗ってませんでした。
2つめのお茶は好きなのでウバ。お茶はカモミールの方が美味しかったかも。ウバはもっと香りがたつような気がして。
3時間弱、あれやこれやと心をのばすような話をして、心に残ったのはあれかな。
どんどん自分が頑になっていってる気がするという話と。
昔はもっと角があったのに、それがどんどんとれて、よくも悪くも角がなくなって。
悪い意味では、角がとれて掴みづらくなってどんな人間なのかぱっと分からなくなった、面白みがない人になったんじゃないか、という危機感の共有。
あとは仕事の話。
この先仕事でどうなりたいかというビジョンが未だまっさらな私と、可能性をいくつか考えた上で今できるはずのことはこうだと具体的におとせているそよちゃん。
仕事だけでなく私は結婚も結果でいいとか言っていて、人生のプランがないんじゃないかと思い至る始末。ちょっと暗くなりました。いや、何か無理にでもつくるというのはできるけど、無理して保つプランは途中で価値を疑ってやめてしまうに違いない。
かといって何も立たないのは、「何もたたないんだもん」というその日暮らしをする自分を甘やかしているだけのようにも思える。
そよちゃんと話していてまた、自分のことを見直すきっかけをもらったのでした。
ところで、窓際の席を用意してもらって午後から日没まで過ごしたのですが
途中でまんまるい月が、窓の向こうビル間をぬって上ってきました。
外が暗くなるとともに、フロア内もライトダウンし、テーブルにはキャンドルが。
紅茶屋で働いていた頃を、なんども思い出しました。
あの店は綺麗だった。もうないなんてなー。
さて、たっぷり味わったあとは現実へくりだします。
日用品を銀座へ買い出しに。holiday③につづく。
by scent12th
| 2009-10-05 01:09