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寒い

いつの間にこんな冷たい風が吹くようになったの!
家の中ではまだ夏模様の服だからかしら。トレーナーとかフリースどこだー
寒いということは人肌恋しくなりますよね、ということは以下自粛ましょー

そんなわけで今日もまた全然違う話をするわけです。
また学校ネタでもーしわけ。

水曜日は1日文学の日です。
全部で6つの作品を読むのですが今日は 坂口安吾『白痴』・・・だとばかり思ってクラスに着いてみると 芥川龍之介『地獄変』  わーまちがえたー
せっかくバイト先のチーフにふっるい文庫本とこの話の元話まで借りたのに間に合わなかったーばかだー と思ってちょっと下がるテンション。

地獄変の元ネタは「宇治拾遺物語」と「古今著聞集」だと言われております。
宇治拾遺といえば、中学か高校(どっちもか?)の古典で何度かやった。結構ほのぼのした話だったなー・・と思ったら大間違い。元ネタになった部分のタイトルは
   「絵仏師良秀、家の焼くるを見て悦ぶ事
なかなかにアブノーマルなにおいがします。ウメが興味をそそられそうです。
昔紀伊国屋散歩をしていたとき、「世界拷問大全」という本があったのを思い出します。(別に拷問つながりじゃないんだけど)

発表テーマは主に、「語り手の立場がもつ機能」でした。わかんないよね。
分かりたい人は個別に聞いてね。
前回の森鴎外同様、文豪芥川がこの話にどんなからくりを、意図を含ませたのか。
究極的には故人に聞いてみるしかないでしょうが、作品分析に駆り立てられるのも事実。分析までいかなくても書いた人の意図って、読んでて気になるもの。
なんでこの書き方するんだろう? わざと? でもなんで? って。

きっとこの興味は日常的な会話に、「なんでその言い方なんだろう?わざと?」という思いをもつのといっしょです。気遣いなのか、どんな意図があるのか。
ただ、会話に対してそう思うことはしばしば辛いですね。人の打算を100%は見抜けないとさっさと諦めます。諦められないときは考えます。それでも答えはないんだから。
文学研究に終わりがないのと一緒で。






しかしレジュメが分かりにくかった。
レジュメには大体みんなこんなことを書きます↓
・書誌: 初出とか初刊本とかその作品が発表された場所(雑誌掲載、とか新聞等)
・作者・典拠: 書いた人の略歴とかその話にまつわる経緯、典拠は元ネタ
・あらすじ
・オリジナルな作品分析のテーマ
・実際の分析
・結論
・残った課題

こんなんを作ってみんなに配って発表するわけです。ここまできて分かる人にはわかりますが、作るのが大変なのはオリジナル部分以降なわけです。それでも発表すべき内容というのはここなので、レジュメのボリュームはここに割かなくてはいけません。

でもコピペのレポートがらくらくできてしまうように、あらすじやら書誌というのは書きやすいわけで。今日の発表者もこれに大半を割いてしまっていて、読むだけじゃ発表内容がわかりません。論理プロセスがわかりません。何より主張の根拠がわかりません。

そのせいか今日の発表に対しては他の学生の反応が鈍く、先生は「つっこみどころがあるのに何でつっこまないの、いいの?質疑応答終わりにして?!」と苛立ちの様子。
こういうときの授業ほどつまらなく無意味に感じることはありません。本文をちゃんと読まなかった私はよけいちんぷんかんぷんです。自業自得。

きっとこの無用な沈黙も、大学ならではの少人数クラスだからかな。
去年スピーチのクラスを取ったときに習ったことをたくさん思い出していました。
★質問が出ない発表はよろしくない発表
audienceの興味を引かなかったか、理解されなかったか、気軽に質問できない雰囲気を発表者が作ったか、以上の全部か。

自分が来週発表するときは気をつけなきゃ、と思わされました。
付け焼刃な発表は自分がものすごく恥ずかしい思いをする。うまくいくとすごく自信がつく。グループメンバーにはまた恵まれました。よいものつくるぞ
by scent12th | 2005-10-20 00:19

嘘もホントもベニニッキ。 ことばでどうでしょう。

by scent12th
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