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年かさを感じた時

今日、バイト先に20人のお茶客がきた。オール女性。オール、おばさま。
もちろん一つのテーブルに集められないから、4つに分かれてもらったんだけど
わかれたら分かれたで、それぞれのテーブルが「独立」して店員をよびつけるから


    さ  あ  た  い  へ  ん  !

ちょっとはね、気をきかせればよかったのに
オーダーを取った低音坊主くんはそういう気きかないので
盛大に、
いっきに20個、
お茶を淹れることになった・・・・・  Aさん(30)
(※つだかんじ、という俳優さんに似ています。5倍ぐらい爽やかにするとこの人になる)

もくもくと淹れ続け、失敗し、淹れなおし、

すべてのオーダーを出し終えて私に聞いてきた。



「。。。。(あのおばさんたち)楽しんでる?


ええ、とってもと答えると

両手を腰にあてて斜め下をみつめ、


・・・じゃあいっかー。 

一気に20個かよ!!ざけんな!と思ったけど。

 楽しんでるんならいいや。」




この30分後には
薄く切って水にぬらしたスポンジを手にして
「何かに似てる・・・!アベカワ餅か!?」
と餅トークを延々つづけるいつものおちゃめさんにモドルのですが、さすがにこの人三十路なんだなーと思わされた一幕でした。普段年齢を感じない言動の人なんでよけいね。




先日古本で田口ランディを手に取りました。
「できることならムカつかずに生きたい」って文庫本です。エッセイに入るのかな。
ちょうど2000年~2002年ぐらいの世の中のことを取り上げててね

バスジャックとか、家族殺傷とか、17歳”事件”があったじゃない。
そこで田口さん最近の少年犯罪の凶悪化についてどう思いますか、って聞かれたらしい。
彼らのことがどうかは直接わからないから、自分の17歳を振り返ってみました、と。

そしたらね、
あの頃は
自意識過剰で、
他人のことなのに怒り心頭になったり、涙が出るぐらい許せなかったりしたし
身体的にも胸がでかくなったり、毛が生えたり、毎月出血したりもして
本当に心身ともしんどかったと。
絶対戻りたくない時期だ、と言うのよ。

でも、今の自分はその頃の自分を客観視できるし
他人は他人と思うこともできる。

田口さん宛にメールを送ってくる少年たち(少女ふくむ)に
「わかるよ」 と言ってあげられる。


もう渦中にはいなくて、
渦を俯瞰できる位置にいるんだと、
そういう内容だった(と解釈している)


読んでいてふと、塾講していた頃の自分を思い出し
今の自分は既に俯瞰の位置にいるのか、と思った。

彼らと同じ内容で同じように苦しんで、安っぽく「大丈夫」といえなかったのが当時の私で

感情経験したことは覚えているし想像することもできる
でも今その感情に私の全ての感覚が飲まれることは無いと
背筋を伸ばしていられるのが今の私ではないのかと

冷めているのとも違うと思うの。

どんなに似ているものが現れても、それと同一視して自分を失うことは
多分もうない。(多分、がポイント。笑)


年齢というかなんというか、
大人になるということってこういうことなのか、って感じた。
あの頃の私が大人に対して感じていた焦燥が自分の中ですこし起こるのがわかる。

私は一つだけの私になるんじゃあなくて、
色んな”年齢”のあるいは”時期”の 私を同時に抱えながら過ごしてるんだろう。

時には幼い私が私のなかの主流を占めて 感情に振り回される
時にはほとんど隠居した私が感覚の全てにとってかわる

常に主流をみつめるもう1人のわたしがいてくれれば、大丈夫だしょ。
というのが今の結論(けつ・・・ろん?)

中高生と一緒にウンウンやるのも、すごいエキサイティングだったのにな。笑
段々鈍くなるんだこれから。そうして生き易くなっていく仕組みなのかもしれない。

ちょっぴり幼い私が言うには
「ちょっと変わったわたしを周りは知ってるかしら」「聞いてみたいわ」
by scent12th | 2007-04-25 02:27

嘘もホントもベニニッキ。 ことばでどうでしょう。

by scent12th
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